「取っ手の取れる」でおなじみのティファールのフライパン。他メーカーのフライパンを試しに使ってみるものの、最終的に戻ってきて、かれこれ10年以上はお世話になっています。
そのフライパンが最近「取っ手が取れにくいな」と感じることが増えました。とはいえフライパンを買い換えるほどではないので、今回、思い切って取っ手を修理してみることにしました。
「取っ手の修理」と聞くと大変そうですが、実際にやってみると意外に簡単でした。そこで今回は、ティファールの取っ手を修理する具体的な方法を、実際の写真付きで説明していきます。
事前に用意しておくもの
取っ手を修理するためには、先端が細いドライバーと、潤滑剤(グリースとも呼びます)が必要です。特に後者は常備していない家庭も多いと思うので、前もって買っておくようにしましょう。
ドライバーも無いよという人は、格安のドライバーセットを持っておくと何かと便利です。これだけの種類があれば、ほとんどの用途に対応できるはずです。
潤滑剤も種類がたくさんありますが、個人的にはKURE556が間違いないと思います。自転車のチェーンにも使えるので、これも1本家にあると重宝します。
ティファールの取っ手の修理方法
まずは取っ手を分解していきます。最初に、取っ手側面にある小さな穴のような場所に細いドライバー(画像では千枚どおしを使っています)を押し込みます。
すると中に収まっていた小さな棒が外れます。まずはこれを無くさないように置いておきます。次に、本体前面のカバーをパカッと外します。
この取っ手は比較的新しいのでそこまで汚れていませんが、何年も使い続けているものだと、ゴミや油でかなり汚れた状態になっています。
取っ手のフライパンを挟むところにもカバーがあるので、外します。マイナスドライバーや千枚どおしでカバーと本体の間に差し込むと外しやすいです。
外したところがこちら。ここにはフライパンを挟んだり外したりする時に押すスイッチの調整部品を固定する金属棒が入っているので、これも外します。
調整部品の中心にも短い棒が入っているので、外します。この棒を外す時に、黒いパーツの向きが分からなくなる可能性があるので、位置関係を覚えておきましょう。
これでパーツは全て外れました。まずはこのパーツで汚れているところ、ゴミが挟まっているところがあれば爪楊枝を使うなどしてきれいにします。
もし水や湯で洗った場合は、乾くまでしっかり待ちましょう。濡れたままだと潤滑剤の浸透が不十分になってしまうので気をつけてください。
まずはバネの部分に潤滑剤をしっかり噴霧します。噴霧した後は、パーツを組み立てます。組み立ての際は、棒をセットしたらそこにも潤滑剤を噴霧するのを忘れないように。
組み立てまでしっかり終わったら、潤滑剤が乾くまで置いておきます。すぐに使うと中から潤滑剤が漏れてくるので食材や料理に付着してしまう可能性があります。
しっかり乾かすと、買ったばかりのようにカチッカチッと取っ手の着脱がスムーズにできるようになっているはずです。僕の場合は、3本修理して全て元のように戻りました。
それでも取れにくい状態が続いている場合は、バネが弱っているもしくは別の部品に異常がある可能性が高いです。自分で修理できる人は修理を、そうでない人は取っ手を買うほうが懸命かもしれません。
まとめ
この記事では、ここまでに以下の内容について説明しました。
- 事前に用意しておくもの
- ティファールの取っ手の修理方法
見ての通り、組み立ての順番や部品の向きさえ間違わないように注意すれば、誰でも簡単にできる内容になっています。時間も10分あれば終わるはずです。
僕のように「取っ手の調子が悪いけど、まだフライパンを買い換えるほどではない」という人がいれば、ぜひこの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。