毎日のように届くスパムメール。業者もあらゆる手を試しているようで、明らかにスパムメールだと言えるようなものが減ってきています。
Amazonを装ったスパムメールもそのうちの一つ。先日届いたスパムメールは、件名とメールアドレスでそれと分かるものの、本文の内容が今までと違うパターンで、なかなか巧妙でした。
迷惑メールボックスに入っていなかったら、思わずクリックしてしまう人もいるだろうなぁと思ったので、注意喚起のため紹介したいと思います。
Amazonを装った「お届け先:根本 政宏 様」のスパムメール
実際に届いたメールがこちら。
▼メールの件名と送信元メールアドレス
▼メールの本文
今までは「不正なアクセス」「クレジットカードの不正利用」といったメッセージで釣ろうとしてきましたが、今回は「誰かが自分のAmazonアカウントを使って注文した」という新しいアプローチです。
不自然な日本語もなく、細かな注意書きが長文で書かれているあたり、Amazonからのメールっぽく見えます。普段あまり使わない人は、驚いて「注文の詳細を表示する」ボタンを押してしまうでしょう。
ですが、このメールはスパムメールです。その理由は・・・
- メールの件名が不自然
- 送り主のメールアドレスがhotmail
- メールアドレスが変更されていない
- お届け先がコンビニやPUDOでない
- カードの利用通知が届いていない
の5つです。
今回は、メールの件名とメールアドレスが明らかに怪しいのですぐにチェックできましたが、そうでない場合はどうやって見分ければ良いのでしょうか?そのポイントを説明します。
自分がもしアカウントを乗っ取るのなら、利用者に気づかれないように、まず連絡先を変更します。そして、匿名や偽名でも荷物を受け取りが可能なPUDOやコンビニ宛に送ります。
そして最後に、もし自分のカードが本当に使われたのであれば、カードの利用通知が届くのですぐに気づくはずです。もちろん届いていないし、履歴にも残っていません。
こういうふうに、矛盾を突くことですぐにスパムメールだと断定することができます。もし気づかなかったという人は、こういうふうに考えるクセを身に着けておくと良いかもしれません。
スパムメール対策にはGmailがおすすめ
先ほど書いた内容は、あくまでもスパムメールが受信ボックスに届いたときの話です。受信ボックスに入ると、「注文の詳細を表示する」ボタンなどのリンクが、クリック一つで開くので大変危険なのです。
その対策としておすすめしたいのが、Gmailです。無料で使えるメーラーの中では、スパムメールのフィルター性能が圧倒的に高いのがその理由です。
メールアドレスとしてYahoo!メールやOutlookを使っている人もいると思いますが、メインのアドレスをGmailにして、そのGmailに他のメールを取り込むような運用にするのがおすすめです。
まとめ
今回は、Amazonを騙ったスパムメールの新しいパターンの紹介と、その見分け方について説明しました。
スパムメール業者も手を変え品を変え、私たちの個人情報や機密情報を吸い取ろうとしてくるので、届くメールについては、常に配っておく必要があります。
基本的にはGmailの利用を基本としたスパムメール対策を行っておけば問題ありません。
もっとしっかりとした対策をしておきたいという方は、フィッシング詐欺の手口や対策について、一度しっかりと調べておいても良いかもしれません。