Googleマップのやらせ口コミを簡単に見破る方法

2022年3月11日

気になっているお店や施設の口コミを調べる時に、Googleマップを見ている方は多いのではないでしょうか。

「口コミサイトは怪しい。Googleのほうがまだ信用できる」という理由で選んでいる人も多いと聞きます。

Googleは外資系のサービスなので、公平という点では信用できると思います。

ですが、Googleマップの口コミが正しいというわけではありません。当然ながら「怪しい口コミ」や「やらせ口コミ」が存在します。

今回、僕が最近そういった口コミを実際に見つけたこともあって、「やらせ口コミ」を簡単に見破る方法を紹介してみたいと思います。

やらせ口コミの目的は？誰が投稿している？

やらせの口コミを投稿する目的は「集客」です。

自分がGoogleマップで「ラーメン屋」と調べた時に、同じぐらいの場所に2つのラーメン屋があったとすると、どちらのラーメン屋に行きますか？

初めて行く店なので、失敗はしたくありません。そうなると失敗しなさそうな①を選ぶ人がほとんどなのではないでしょうか。

アンケート調査の結果では、Googleマップを利用する人は4,700万人以上いるようです。このような①と②の選択が積み重なると、かなりの来客数の差になるはずです。

お店や施設の立場になると、お金を払ってでも良い口コミが欲しいと考えるのは当然でしょう。その結果、仕事依頼のサービス等を通じて、やらせ口コミを個人に依頼することになるわけです。

実際に投稿しているのは、お小遣い稼ぎをしたい個人がほとんどのはずです。中にはマーケティングと称して組織的に口コミ投稿している業者もあると聞きますが、真相は不明です。

いずれにしろ、需要と供給が存在していることは間違いありません。

先日、僕が整骨院を探している時に偶然見つけたものを例にして説明します。（院名や住所などは変えています。あしからず。）

まず最初にチェックするのは「口コミの件数」です。この整骨院の場合だと、営業歴に対して口コミの数や非常に多く、その時点で不自然でした。

歴史のあるお店や施設だったら話は別ですが、そうでない場合は何かしら人為的なもの（お客さんに「口コミ書いてね」とお願いしていることも含めて）があると考えるのが自然です。

次に口コミの内容を確認していくのですが、内容を読むだけでその口コミがやらせかどうかを判断することは極めて難しいです。

具体的な例で見ると分かりやすいです。

この2つの口コミ、症状やエピソードが書かれていて一見すると「症状が軽くなった患者さんが書いたんだな」と思ってしまう内容ですよね。

ですが、これはやらせ口コミの可能性が高いと考えられます。

その理由は二つあります。

まず一つ目は、投稿者の合計口コミ数です。口コミ投稿者の下にある数字が「1」の場合は、疑ったほうが良いです。この口コミ用に作られた新規アカウントの可能性があるからです。

とはいえ、「今までずっとGoogleアカウントを使っていたけど、最近Googleマップに投稿しはじめた人」の可能性もあります。

そこで、次に口コミ全体における新規アカウントの割合をチェックします。

今回紹介した整骨院の場合は、以下のような割合になっていました。見て分かる通り、投稿が1件しかない人の★5評価数が圧倒的に多いです。

繰り返しになりますが、Googleマップに口コミ投稿する人が、この整骨院だけ投稿するのは不自然です。この口コミ投稿をするためだけのアカウントだと考えても無理はないはずです。

Googleマップには、口コミ投稿を積極的に行う人向けに「ローカルガイド」というプログラムがあります。

ユーザーにとって役立つ投稿や情報を送信することでポイントが貯まり、このポイントが一定数貯まるとレベルがアップしていきます。

ですので、信用できる口コミかどうかは、「口コミの投稿者がローカルガイドかどうか」「レベルが高いローカルガイドか」の2点でチェックすれば判断できるはずです。

とはいえローカルガイドも特定の分野に特化した人やそうでない人など、人によって様々なので、いろんな人の口コミを合わせて判断するのがベストだと言えるでしょう。

この記事で紹介した内容について、まとめたものが以下になります。

やらせ口コミを投稿する業者（であることがほとんど）の手口はどんどん巧妙になっているので、口コミを見る側も、少し疑いながら見るぐらいがちょうど良いのかもしれませんね。

というわけで、この記事は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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